クリーニングデイ大会議 vol.1 レポート
(2015.01.27@CASE gallery)

少しずつではありますが、確実に広がりを感じさせているクリーニングデイ。そこで、第1回・第2回、その後のスピンオフで開催されたクリーニングデイの報告と、これからのクリーニングデイをざっくばらんにユルっと語る夕べとして、「クリーニングデイ大会議」を行ないました。クリーニングデイを開催した・参加した方、参加したことはないけど興味がある方、全く知らずに呼ばれちゃった方など、総勢約30名がみんなで食べたいモノを1品持って集まりました。みんな持って来てくれるかなぁと心配していましたが、美味しそうなモノがどんどん持ち込まれ、CASEさんの素敵な北欧の器におさまって豪華でした。

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前半はせっかくなので全員自己紹介後(これも面白かった!)に、事務局からクリーニングデイについての説明をしました。第1回・第2回・スピンオフ合わせると30会場となり、日本地図に当てはめてみると・・・

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その中から、鎌倉・玉島・神楽坂・逗子・横浜、Skypeで札幌・石川の各会場開催者の方々から、どんなクリーニングデイだったか、ご報告頂きました。

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第1回・第2回の鎌倉で、アップサイクルのワークショップを担当したクルスカ藤本あやさん・直紀さん。
「第1回はパタゴニア鎌倉ストア2階で、鎌倉の企業や工場などをまわって提供して貰った布・テープ・皮等の端材を使ってアクセサリーを作るワークショップを行ないました。子どもから80代のおばあさんまで幅広い方々が参加されました。第2回は長谷の古民家・蕾の家で、家に眠っているモノを持ってきて貰って、それを生まれ変わらせるワークショップを行ないました。自分で手を加えることでまた新しいモノとして使えるようになったことを、皆さん、楽しんでいらっしゃるようでした。また、隣りにカフェ(育ちすぎた野菜を使ったカレーなどを提供)があって、ゆるやかな雰囲気も良かったです」

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「北欧ぶつぶつこうかんまつり〜」親子ワークショップを担当した、つむりの竹丸さん。
「ノルウェーのアニメ『KUBBE(キュッパ)』を観てから、自分の家から持ってきたモノにタグづけして、誰かに使って欲しいモノを選ぶワークショップを行ないました。大事なモノを箱に詰めるキュッパの世界観を生かして箱作りから始め、大人と子どもに分かれて行なったことで、お互いにどんなことをしていたのか、出来上がった後で自然と見せ合いっこをする発表の場が生まれていました」

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第1回の鎌倉、第2回は岡山・玉島で開催した大月さん。
「第1回はクルスカさんのワークショップの前に、地域で集めた廃材を写真に撮った「廃材カード」で遊びました。自分で選んだカードがどんなモノなのか、当てっこするゲームなどをしましたが、このカードは、自分たちで廃材を集めて撮影し、作るところから始めることが出来ます。第2回は、ベースとしているIDEA R LABで、フリマと『365日のシンプルライフ』上映会を行ないました。フリマでは鉄の塊など思いがけないモノが売れたり、自然発生的に端材でワークショップが始まっていました。フィンランドのコーヒーを出した上映会の後も話が尽きず、ゆるゆるといい時間が流れていました」

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第2回に、神楽坂の日本茶カフェ・茜やで開催した柳本さん。
「カフェの移転に伴い、これまで大切にしていたお道具などお店で使っていたモノを販売しました。カフェの常連さんたちが、ゆっくりと吟味して選んでいて、1万円以上するようなモノでも売れたことに驚きました。安ければ売れる訳ではなく、モノの価値がちゃんと伝わって、使って欲しい人のところに貰われていったことが、不思議で嬉しかったです」

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第2回に、逗子のSUECCO CAFEで開催した木村さん。
「カフェで毎月開催しているイベントのテーマを「アップサイクル」として、アップサイクルな活動をされている方からのプレゼンや、逗子でアップサイクルをするなら、どんなことが出来るのか?を話し合うグループワークを行ないました。アップサイクルで逗子ならではの商品を作り出したり、地域に還元できる取組みとなるように、これからの活動につなげていきたいと思っています。(※当日のイベント詳細レポート⇒http://suecco.com/blog/113.html)」

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スピンオフとして11月に横浜・はまどまで開催した鈴木さん。
「第2回の鎌倉でお手伝いをしてから、食のアプローチから、自分が出入りしている場でもクリーニングデイをやってみたくなりました。地元の野菜で作った美味しい料理をみんなで食べて、先ずはリラックスして貰ってから、それぞれが持ち寄ったモノを交換しました。「やさしさとやさしさの交換」として、モノだけではなく「技」の交換も行ない、ほっこりとした場となりました」

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第2回・スピンオフとして、札幌で開催した永井さんとSkypeで。
「第2回は『365日のシンプルライフ』がまだ札幌で劇場公開が決まっていなかったので、上映会と、その後に物々交換会を行ないました。交換しやすいように、アイテムを文庫本・ファッションアイテム・子どものおもちゃに限定し、持って帰りやすいようにA4サイズまでと決めました。タグにモノのストーリーや伝えたい思いを書いたのが良くて、ちゃんと欲しい人の手に渡っていき、温かい雰囲気になりました。11月にカフェでやったスピンオフは、次に使って誰かに欲しい気持ちが伝わる「アップサイクル」なモノが集まりましたが、次回(2/21)は公共のリサイクルセンターで行なうので、それが同じように出来るかを心配していますが、これからも、札幌だけでなく北海道の他のエリアにもクリーニングデイを広げていきたいと思っています」

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第2回に、石川・白山で開催した水上さんとSkypeで。
「閉店していたドライブインを改修したイベントスペースで行ないました。映画の上映会と、幼稚園のイスに色を塗ったりしてアップサイクルするワークショップを行ないました。親子での参加が多く、賑やかでした。古いイスもまだたくさんありますし、次回では洋服のリペアや古い布の交換なども考えてみたいと思っています」

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そして、巻き込まれちゃった感じでしたが、富山の北欧インテリアショップの大澤さんからも次回に参加の声が上がりました。

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それぞれの地域性と個性が際立って興味深かった報告会の後は、次回5月23日に向けて「これからのクリーニングデイ」を語る時間に・・・
◎モノだけじゃなく「技=出来ること」の交換⇒出来ることが書いてある名札をつける
◎フリマで残ったものをどうするか⇒行政?海外に出せる企業との連携?
◎地域のシニア層も巻き込む仕組み⇒コミュニティの活動になり得るか、リペアカフェの先生になってもらえる?
◎フィンランドのサイトの登録システムの改善⇒フィンランドのサイトに登録することで世界とのつながれるのは大事なことだけれど、とても使いにくい、、、日本で作って提案する?
◎子どもはフリマが大好き!⇒学校を巻き込んでみる?
◎ロゴのTシャツを作る⇒フィンランドのオーガナイザーの要許諾
◎家で、庭で、ご近所さんと気軽に出来ることをもっと伝えていきたい
◎何でもアリじゃない、アップサイクルを維持していくことの難しさ
◎クリーニングデイそのものがお金を生み出さなくても、自分の仕事や経済活動と関連づけていくことも続けていけるポイント
・・・などなど、皆さんがそれぞれの場から考えるアイディアが出されました。自分のサイズで、やりたいことをムリせず楽しく続けていくことが、クリーニングデイが大切にしていることです。今年からは、CASEさんに事務局を置くことになりましたし、日本全国100会場での開催を目指して、クリーニングデイの輪を広げていきたいと思います。ご参加頂いた皆様、ありがとうございましたー!

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