廃材をアップサイクルすることを学び、体験する2部構成のプログラム。
第1部はIDEA R LAB主宰の大月ヒロ子さんによる、廃材に親しむ「廃材カードで遊ぼう!」ワークショップ、第2部はKULUSKAさんによる鎌倉の企業(メーカーズシャツ鎌倉さん等) からご提供頂いた布や皮等の廃材・端材を使ってアクセサリーを作る「自分でつくるアップサイクルワークショップ」を行ないました。
参加者は表面の写真から好きなカードを選び、お互いにそれがどんな廃材なのか、当てっこしながら、廃材とはどういうものかを楽しみました。
ただ作るだけでなく、廃材でものづくりをすることの楽しさや廃材が持つストーリーを、最初に伝えました。
パタゴニア鎌倉ストア店舗前では、ワークショップの受付、フィンランドのコーヒー販売(ムーミンの ブルーベリーのコーヒー)、フィンランドと同様のフリーマーケットのデモを行ないました。フリーマーケットの商品には、それぞれの出品者からのメッセージが書かれたタグがついています。
イギリスのシリコン材SUGRUの耐熱・防水の特性を活かして、壊れかけたモノを直す1日限定のリペアカフェを、実験工房FabLab Kamakuraで開催。参加者には、壊れかけたモノを持って来て頂きました。
フィンランドの蚤の市で購入したコップをお土産にもらい、壊れたので修理しにきた。 青いSUGRUを使用して直すことの意味を再認識されていました。
身体が思うように動かなくなった時に SUGRUで身の回りの道具と身体をつなげる役割を担ってもらう。 フォークをうまく掴めるようにするための補助器具を制作
畳のあるシェアオフィス・旅する仕事場にて、8/16公開の『365日のシンプルライフ』を超先行上映。
その後、周りの人と映画についてダイアローグ。そして「生活を楽しむための101個目のモノ」のストーリーを書く個人ワークをして頂きました。その後、グループと全体でストーリーをシェアしました。
他の人と自分のストーリーを比べ、共通することや違うところなどを語り合ったり、自分とモノとの向き合い方についてあらためて他の人との対話を通じて振り返ったりすることで、自分がモノに対してどんな価値観をもっているのか、これからどうモノと付き合っていくのか、そしてモノを通じて人とどうつながっていくか、などについて考える良いきっかけになったようです。
トークゲストとして、IDEA R LAB代表の大月ヒロ子さんと、パタゴニア日本支社環境プログラム・ディレクター、篠健司さんをお迎えして、それぞれの活動からアップサイクルの事例、私たちが出来るアップサイクルなどについてお話頂き、その後、クリーニングデイの取組みについてお話しました。
パタゴニアさんの短編フィルム”Worn Wear”を上映。それを受けて、篠さんからパタゴニアさんのコモンスレッズ・パートナーシップについて、古くなった釣りのウエアやベルト等商品の素材をリサイクルして、バックなどの新しい商品に生まれ変わらせる事例等をご紹介頂きました。
大月さんからは、廃材は街そのものを表しているので、廃材から街を知ったり、街の人々がつながるコミュニケーションが生まれていること、全国色々なバージョンの廃材カードが作られると面白いので、自分の街の廃材を探してみることをオススメして頂きました。
今日から私たちが出来る「アップサイクル」について、モノを買う時にアップサイクルできるモノを購入すること、もしくはモノを買わないこと、そして、身近なモノに目を向けて自分が出来ることから始めてみることが挙げられました。クリーニングデイは、まさにそれが根幹となっており、モノと対話する日として、自分のサイズで出来ることを先ずはやってみましょう!という提案を、参加者の方々にさせて頂きました。